2011年4月26日火曜日

イメージと観光

今日はいつもの更新とはちがって、すこし部活から離れた話題を取り上げたいと思います。
私が今日(暦の上では昨日か)受けた講義の覚書のようなものです。
チラシの裏にでも書いてろ、と部員に言われるかもしれませんが、結構印象に残ったので書いちゃいます。


皆さんは先入観を持たずに観光体験をしたことがあるでしょうか?

観光地に行くときには、少なからずその土地に対するイメージ、先入観があるものです。
たとえば、奈良にきた観光客でいえば、ある人は「東大寺」、ある人は「春日大社」、またある人は「シカ」
…とそれぞれの人なりの「奈良に対する固定概念」をもって観光しにくるのがほとんどでしょう。
観光業者ももちろん、観光地の「観光イメージ」を大きく打ち出した観光雑誌やパンフレットなどをメディアに載せて世に出しています。
情報社会を生きる世の中では、こういった観光イメージもとに「いかに自分が楽しめるか」を考えて生きるのことが賢いやり方かもしれません。

しかし、ほとんどの観光客の見ている観光地は、「観光地のただの一部に過ぎない」ことが多いようです。
たとえば「東大寺に来て、大仏だけ見てさっさと帰ってしまう」みたいな。
ひとつの観光地(の一部)だけをみて、その周囲のものを見回していく人間は少ないそうです。
東大寺観光したあと、旅の写真を見てみると、写真には大仏と自分だけしか写っていなかった……!じゃ寂しくないですか?

「東大寺の大仏を見に行く」という観光イメージによる動機付けが、このような現象を生むそうです。
また、観光イメージが強すぎるせいで、土地の住民のイメージ・生活様式に誤った先入観が生じることも多いそうです。


では、イメージによらない観光とはなんなのでしょう。
ぶらり途中下車の旅?深夜特急?
前者は綿密なうちあわs…、そして後者はバックパッカーという非日常を楽しむノンフィクションという側面があります。

否応なしに観光イメージが飛び交う時代。
いま、私たちに日常でできるイメージにとらわれない観光は何なのだろう…




観光情報が何も書かれていない地形図をもとにブラブラ歩くことぐらいなのかな。

文責:George

2 件のコメント:

  1. 確かに、その気持ちはよくわかる。
    しかし、日本人にはバカンスという感覚がない。
    短い期間でどれほどの有名な観光地(の一部)に
    行けるかが勝負である。
    しかも、奈良って有名な観光地(の一部)が
    一つ(近奈良付近)に集まってるから
    日帰りで十分って思う人が多いのでは?

    これを言ったら院生Sさんに
    「日帰りで行けるところではない!!」
    って怒られそうだが・・・(笑)

    By部員IR

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  2.  昨日,今日と2回コメントを書いたけど,なぜか両方とも消滅。結構長文だったので今更書き直す気力もなし,トホホ。
     一応足跡だけ残しておきます。

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