2011年3月4日金曜日

田辺市山間部下見その2

前回からの続き


本宮中心部もほどほどに少し北上して奈良県との県境付近へ



大きな地図で見る

伏拝地区

本宮町伏拝(ふじおがみ)地区

熊野古道の参拝者がここまできて初めて遠くに熊野本宮大社を見て、その有難さに伏して拝んだとのことからこの名がついたとのこと。
山の麓に集落があり、段々畑も見えます。

ここを少し北上すればもう奈良県です。

熊野川に掛る橋

本宮町内の熊野川流域全体に言えることですが、川の対岸を結ぶ橋がたくさん掛っています。
地域を結ぶ要です。

この付近の大居地区や対岸の上切畑や切原地区は河岸段丘上(?)のほとんどが畑地となっています。
何を栽培しているかはまた今度調べて来ます。



明るいうちに湯峯(ゆのみね)地区に向かうことに。

湯峯への道のり

※安全を考慮して広い所で撮影。
しかしそこに向かうまでの道が走りにくい
舗装はされているものの狭い上に見通しの悪いカーブばかり。
対向車が来たら冷や汗ものです。
しかしここをバスが走っているというのだからすごい。

そんなこんなで湯峯に到着。



大きな地図で見る

湯峯地区
 温泉街です。
ほんのりと温泉特有の硫黄のにおいがします。

実は湯峯温泉は開湯以来1800年を超える日本最古の湯の一つです。

アツアツの源泉
秘境の温泉場のような感じ。
この地区のほとんどの建物が民宿です。
写真の源泉湯筒からは92℃の高温の湯が湧き出ています。

川の底がすこし灰色っぽいのは温泉のアルカリのせいでしょうか?


その昔、小栗判官(おぐりほうがん)がこの湯に漬かって蘇生したという伝説もあるそうです。
その湯が世界遺産にもなっています。


しかしなんでこんなところから温泉が出るのでしょうかね?
調べてみるのも面白そうです。
それ以前に何がきっかけでこんな山の中に温泉が出るのを発見したのやら…。

今回は行きませんでしたが、本宮町内にはあと2か所、川湯温泉と渡瀬(わたらせ)温泉という割と有名な温泉地があります。
川湯温泉は河原から温泉が湧き出ており、河原を掘って露天風呂、なんて粋なことができます。
夏は水遊びをしながら温泉に浸る…なんてことも。
渡瀬温泉は本宮の3か所の温泉場の中で最もリゾート色が強く華やかな場所だそうです。

温泉卵が食べたい気分を抑えつつ、車を次の集落へと走らせる。


下湯川(しもゆかわ?)

下湯川地区
先ほどの湯峯地区のつい隣ではありますが、雰囲気が変わります。
いかにも山村という感じ。
小学校とみられる建物がありましたが、既に廃校になっているようです。


今回、私個人が本宮町内で回った場所は以上です。

先月の下見巡見で西原地区を歩いた時、

「こんな山の中にどうして集落が…。」

などと思っていましたが、本宮はそれどころではありませんでした。

昔は熊野古道や林業で栄えたからこそ、人が住み始めて今に至っているのでしょうが、現状はどうなのでしょうか。
2004年に熊野古道が世界遺産に登録され、この地域は世間から注目されました。
これは本宮町にどのような影響を与えたのか。
観光客が増えるのは当たり前として、他はどうなのでしょうか。
そして限界集落は…?
様々な視点で見てみると、とことん面白い地域だと思います。

個人的に、調査目的ではなく、ぜひとも観光でも訪れてみたいですね。


(おまけ)
歩き回ってはいませんが途中で撮影した写真を掲載します。

実は本宮に行く過程で大塔村や中辺路町を経由します。
本当は降りて調査を行いたかったのですが、今回は時間の都合上省略しました。

しかしながら、車を止めて僅かながらですが写真を撮りましたので、雰囲気を少しだけでもつかんでいただければと…。

本宮町檜葉(ひば?)

中辺路町近露

中辺路町福定

中辺路町福定その2

本当は中辺路町の中心集落にも降りて少しまわろうかと思っていたのですが、道路工事で駐車場の入口への侵入が困難でしたのでやめました。

本宮にももう一度訪れる必要性がありますが、中辺路町や大塔村、そして龍神村にも訪れて、田辺市全体の雰囲気を知っておきたいところです。


文章作成:ubamegashi2009

0 件のコメント:

コメントを投稿