2012年2月11日土曜日

1.17ひょうごメモリアルウォーク2012

sagara1020です。

今年最初の投稿になります。
2012年1月17日にひょうごメモリアルウォークに参加してきました。


1995年1月17日午前5時46分、阪神淡路大震災が発生しました。20万棟以上の建物が倒壊し、6,434人の犠牲者がでました。


その大震災の記憶を風化させまいと考えられたのが1.17ひょうごメモリアルウォークです。



より大きな地図で memoriaru を表示

当日は、阪神西台駅近くの県立文化体育館西をスターと地点とする西10kmコースに参加し実際に被災した神戸の街を歩きました。街の景観としては、震災後にたてられたであろう公営住宅の多さが目立ちました(図1)。現在の神戸の街を見るとあの凄まじい震災からよくここまで復興したなと思うほどで、震災の様子は感じられません(震災の爪痕は所々に残っていて完璧には復興していないのだが、景観だけみると復興したようにみえる)。ゴール地点の人と未来防災センターがあるHATでは、炊き出し(図2)、地震体験車、液状化実験など様々なブースが立ちならんでいました。そこで、実際に炊き出しされたみそ汁を飲んだりしました。


動画1 スタート地点から出発する参加者

 図1 立ち並ぶ公営住宅

図2 自衛隊による炊き出しの様子


この行事は、まさにいきた防災教育であります。被災した地域で、被災した状況を再現するということは、よりリアルに災害を身近にすることができます。心のどこかで災害を意識した状態であれば、いつ起こるかわからない災害にも対応することができます。災害時には、電子機器が機能しない、書類関連は燃えてなくなるかもしれないというように日常が非日常にかわるのです。そうなった時に頼れるのは、自分に蓄えられた知識のみです。その知識は、一朝一夕で身に付くものではありません。だから疑似体験をし、災害を肌で感じられるメモリアルウォークのような行事は、評価されるべきです。



しかし、この誰もが絶賛するような行事にも、欠点があります。それは、主催側にも一般側にも参加する若者がすくないことです。参加者の多くは、震災を経験している世代です。震災を体で覚えている人たちは、明日にでも震災がおきたら対応できると思います。ですが、震災を知らない世代はいざという出来事に対応できるでしょうか。今後、震災を知らない世代がどんどんと増え、家庭をきづいていく時代がやってきます。そうやって、増えていった人々は明日おこる震災に対応できるのでしょうか。




メモリアルウォークは本当にすばらしい行事です。しかし、課題として震災を知らない世代の参加が少ないということがあります。震災を知っている世代は、知らない世代に震災のリアルをどう、伝えていくかが今後重要になっていくでしょう。中身のないマニュアルだけの伝統ではなく、本物の伝統行事としてこのメモリアルウォークが50年、100年後の未来へと受け継がれていってほしいと思います。



0 件のコメント:

コメントを投稿