2013年11月12日火曜日

立命館の文化祭に参加しました。

 先日、11月9~10日に、立命館大学衣笠キャンパスで行われた学祭に参加してきました。立命館の地理研の調査地は別府でした。去年と同様のアンケート調査を中心とする研究はとても魅力的です。また、GISを用いた住宅分布等、私たちの研究とは異なった手法は参考になりました。
学祭お疲れ様でした。

2013年11月11日月曜日

平成25年度 青垣祭


更新が遅くなってしまいましたが青垣祭の報告を行います。

 今年度も11月2~4日にかけて青垣祭が行われました。
私たち地理学研究会では「香川県小豆島」をテーマに個人・班に分かれてこれまでの調査の成果をポスター展示にて青垣祭に展示いたしました。

設営の様子 
部員の人数が少なく、引退された4回生の方にも手伝っていただいて設営が進みました。
展示教室 立て看板を目印に設置しました。
研究成果のポスター展示のほかにも、立体視教を用いた空中写真の立体視コーナーや毎年恒例の立体模型の展示も行いました。

 他にも模擬店販売で「オリーブサイダー」の販売も行い、無事完売することができました。


展示教室の一部 今年度の立体模型は1/25000スケールの小豆島を制作しました。
また、この行事を境に今年度の地理学研究会は代替わりを行います。
 行事の参加については今までと変わりありませんが、次の世代が中心となって行動いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
文章:N

2013年8月20日火曜日

夏合宿 香川県小豆島(小豆島町・土庄町)

遅くなりましたが夏合宿の報告です。

8月8日~11日の4日間、夏合宿を香川県小豆島で行いました。

連日35度を超える暑い中、各部員が現地に赴きそれぞれの調査を行いました。また調査だけではなく、小豆島の観光地めぐりや瀬戸内国際芸術祭での展示品を鑑賞したりと、充実した合宿になったと思います。(写真があればよかったのですが現在手元にいい写真がないので後日アップロードいたします。)

今回の調査でお世話になりました小豆島町役場様、土庄町役場様、他調査にかかわっていただいた方々に深くお礼を申し上げます。

文章:N

2013年7月22日月曜日

京大、大津~京都巡検

7/14に行われた京都大学主催の大津~京都巡検に参加してきました。

当日は晴れ間に雨が降る事もありましたが、猛暑の合間で若干涼しさもかんじられました。


 まずは京阪浜大津駅。
 江若鉄道は滋賀県大津市浜大津駅から滋賀県高島市近江今津駅まで結んでいた鉄道で、今の湖西線開通に伴って廃止されたした。明治22年の湖東線開通などの交通の要所として栄えた滋賀県では鉄道建設が進められ、湖東にも鉄道を引こうという運動が行われてきた。大正10年に開通し地域住民の足として鉄道輸送を担ったが、モータライゼーション進行と湖東線の輸送増加、さらに湖西線建設の具体化によって用地を国鉄に売却し廃線に至りました。
 この廃線跡は都市開発に伴い見ることはできなくなりました。その大半は湖西線の用地として利用されたため全区間を歩くことはできませんが、浜大津駅から遊歩道として整備されている大津絵の道があります。

写真1 大津絵の道

 次は逢坂の関。
 古来多くの作品に登場することで有名かもしれません。都と東国の関として置かれ要所、交通の拠点とされました。現在では国道一号線が通り抜け、関の本来の場所が何処にあったかはわかっていません。一説によれば長安寺の付近であったとも言われています。
写真2 逢坂山開址
琵琶湖疏水は滋賀県の琵琶湖から京都まで水道用水を引くために建設された水路です。建設当初は水運で琵琶湖から京都まで物資を輸送するとともに、水力発電で市電の電気を供給するというものでした。しかし水運の方は1889年に全通した東海道本線によって衰退し、市電も1978年に廃止されました。現在は主に145万人へ供給する水道用水として使われ、規模が縮小された水力発電では約2000戸に電力を供給しています。



写真3 琵琶湖疏水

写真4 諸羽トンネル

  2013年7月16日に名神高速は開通50周年を迎えたましたが、この起工地が京都府山科区にあります。元は東海道本線の旧線であり、現在の京都~山科間にトンネルが通る前は山を避けて回るルートでした。名神高速のルート自体は戦前から検討されていましたが、戦局の悪化で中断し、戦後の1951年から再開し、1958年10月にこの場所で起工、1963年7月16日に開通となった。
 
写真5 名神高速起工の地の碑

 最期は祇園祭と八坂神社である。祇園祭と言えば京都三大祭りの一つにもなっており、約50万人が訪れます。八坂神社と祇園祭のかかわりは869年に疫病がはやった時に66本の鉾を立て、祇園の神を祀った事が始まりとされています。66本なのは当時の国の数であり、古くは祇園御礼会(ごりょうえ)と呼ばれていました。
 現在の祇園祭では山と鉾を32基くみ上げ町を練り歩くきます。
 
写真6 八坂神社本殿

写真7 山

写真8 鉾


2013年7月4日木曜日

関地連巡検に参加しました!

6月30日(日)に関地連巡検が行われました。今年度は立命館大学さんの主催で京都府八幡市、大阪府枚方市の巡検となりました。

巡検ルート
 八幡八幡宮→樟葉駅前→小松製作所大阪工場付近→百済寺跡→淀川河川敷
という巡検ルートでした。

巡検当日は梅雨の中休みとなり、最高気温は30度と暑い中の巡検でした。




写真1 石清水八幡宮の説明
ここからは淀川の三川(桂川、宇治川、木津川)の合流地点が見える。


写真2 小松製作所大阪工場付近の団地
この地域周辺には戦時中、大規模な火薬庫がありました。写真はその遺構です。

写真3 宮之阪駅前の商店街
枚方市や交野市には、星にまつわる信仰が多くあるそうです。
七夕に向けた商店街の派手な飾りつけも、それにまつわるものなのでしょうか。
写真4 淀川河川敷での集合写真
これからも関地連の協賛校としてよろしくお願いいたします。



写真・文章:N(集合写真は立命館大学さんより)


2013年6月12日水曜日

新歓巡検を行いました!

先日の6月9日(日)に新歓巡検を奈良市内で行いました。

巡検ルートは
東大寺→二月堂→春日大社→奈良公園→猿沢池→奈良町

というルートで、昨年度の関地連巡検の中身を縮小・追加させたものになりました。

巡検には京都大学地理学研究会さんと立命館大学地理学研究会さんにも参加していただき、意見交換や近況報告の場にもなりました。


残念ながら今年度は新入部員が未だ入っていない状況ではありますが、これからもよろしくお願いいたします。


写真1 二月堂からの眺め。
曇っていたため巡検日和ではありましたが、見通しはいまいちです。

写真2 三笠山付近にいた鹿。角の生え方で年齢が分かります。写真の鹿は2歳です。


写真3 巡検参加ありがとうございました!

写真撮影・文章:N

2013年5月30日木曜日

京都大学地理学研究会さんの新歓巡検に参加しました

5月25日(土)に京都大学地理学研究会さんの新歓巡検に関地連の協賛校として参加させていただきました。

巡検のルートは
京大吉田キャンパス→御池通り→堺町通り→京大桂キャンパス

テーマとしては、京大や周辺の大学の立地や御池通りの開発、堺町通りの町屋、桂キャンパスの経緯を発表していただきました。

分かりやすくまとめてあり、参考になる巡検した。これからもよろしくお願いいたします。

京都大学吉田キャンパス周辺での発表
明治期の大阪舎密局という研究機関が当時の東京大学に次ぐ教育機関になるために、京都の吉田村に校地を移転させたものが現在の京都大学吉田キャンパスとなっている。

御池通りの幅の広い歩道。
御池道りは戦時中の建物疎開がきっかけとなり、幅の広い道路が整備されている。
歩道に関しては、以前は側道であったが、事故防止のため廃止になり、歩道が拡大されている。

京都大学桂キャンパス
大学の郊外化による京都市からの研究施設の流出を食い止めるために桂に誘致されたとのこと。

文章・写真撮影:N

2013年5月16日木曜日

立命館大学地理学研究会さんの新歓巡検に行ってきました

5月12日(日)に開催された、立命館大学地理学研究会さんの新歓巡検に参加させていただきました。

巡検ルートは、
一条通り→京都アスニ―→二条城→(地下鉄東西線)→高瀬川沿い→祇園周辺
という巡検でした。

関地連の連携校である京都大学地理学研究会さんも参加して、各校の新入生も合わせて、大人数での巡検となりました。私たちの新入生獲得に向けての励みにもなりました。

立命さんや京大さんとの意見を交わすよい機会でもあったため、いろいろと参考になった巡検になりました。これからもよろしくお願いいたします。


北野白梅町から出発
巡検は松原通周辺で終了。写真は鴨川です。

巡検後、余った時間で八坂神社周辺を散策しました。写真は花見小路通です。


写真撮影:Nakazi
文章:N





2013年5月3日金曜日

地域調査士講習会に参加しました

 4/28(日)に東京、法政大学で行われた地域調査士講習会に参加しました。
 地理という視点より法規に関するものが多かったです。“地域調査”の名のごとく、その地域の特性をよく理解したうえで調査するということですからまた違った目線で物事を考えるよい機会になりました。
 遅くなりましたが報告とさせていただきます。
                                                   (文責:Nakazi)

2013年4月27日土曜日

新歓巡検の下見

 4/20(日)に新歓巡検の下見としてならまち周辺及び奈良公園を巡検しました。

近鉄奈良駅、行基像には屋根の取り付け工事が行われ完成間間近です。この日は天候もよく、気温も程よい巡検日和となりました。
 奈良駅を出発し、興福寺、猿沢池、ならまち格子の家といわゆる“ならまち”を歩きます。その後春日大社、二月堂、正倉院、東大寺大仏殿と奈良公園内をまわり近鉄奈良駅に戻ります。
2012年度の関地連巡検の縮小版のような形ですが、新入生でも楽しめるようにコースを設定しました。
写真1:鹿せんべいを食べる鹿

写真2:道路を渡る鹿
写真1の様に鹿せんべいを食べさせる光景は奈良公園に足を向ければよく見かける光景ですが、鹿と人間の共存に関してはさまざまな問題があるように感じられます。写真2の様に道路を渡り交通障害を引き起こす原因になっているのも事実です。

写真3:ならまち
“ならまち”といいますと長屋が有名だと思います。もちろん保存されている長屋も重要ですが、景観保存の点にも目を向けてもらいたいと思います。電柱の色を単なるグレーでなく赤茶色にすることで古い建物に溶け込むようにされています。

 最後に二月堂からの景色です。パノラマ合成で製作しました。
写真4:二月堂から奈良市内を望む
二月堂、由来は旧暦の二月の「お水取り(修二会)」からきていますが、この行事を当人はまだ見たことがなく、来年には見てみたいと早くも意気込んでおります。


 奈良大学地理学研究会には何名か新入生が見学に来てくれましたが、入部にはいたらずGW明けに期待している次第です。
 
文責及び写真撮影:Nakazi


2013年4月26日金曜日

連絡の修正

連絡記事に記載した論文タイトルを間違えました。修正の仕方がわかりませんので,以下に修正します。

もちろん前記のOKAYAMA Univ.のみなさんの論文も読む必要がありますが,『天気』誌の論文の方が,この高潮被害を大きくした「吸い上げ効果」について分かりやすいように思いましたので,差し替えます。

高野洋雄,鎌倉和夫,峰松宏明,依岡幸広,久重和久,清水栄一,佐藤祐一,福永昭史,谷脇由彦,谷條薫一2006):2004 年の台風16 号(Chaba)による瀬戸内海における高潮の発生メカニズム : 日本気象学会,天気Vol.53, No.11, pp.5-15.

以上です。大変失礼しました。 River

連絡

連絡用記事です。
先日話題になった2004年の高潮は,8月30日に上陸した台風16号のものでした。(この年は10個の台風が上陸して,18号でも被害が発生しています。)
この時の高潮発生メカニズムは,CiNiiオープンアクセスとなっている以下の論文に詳しいです。

浅沼友光,塚本修,小川貢司(2007):2004年の台風による瀬戸内海の高潮について,                 OKAYAMA Univ.Earth Science ReportsVol.14No.1-92007

これは日本気象学会誌『天気』の論文ですので,気象から見た高潮の自然現象がまとめられています。もう少し地理的な論文も探す必要がありますがまだ見つけていません。災害を扱う人は,とりあえず上記論文を各自で印刷して精読しておいてください。(もちろん『天気』誌は図書館にもありますけど。)  River

2013年4月13日土曜日

05時33分頃強い地震がありました。
震源地淡路町,最大震度6弱,Mt.6,深度10㎞と報道されました。(NHK)
まもなく気象庁発表があると思いますが,深度5マイナス地点が東西に延びているように見え,どのような地殻運動からのものかが気になります。

奈良市では10秒ほどの横揺れが続いたのち,5秒ほど強い横揺れを感じました。阪神淡路大震災時の震度と同じ4と報道されていますが,印象では弱いように感じました。

0630現在,幸い大きな被害の報告はありませんが,鉄道や空港が点検のためにストップしたり一部で断水が発生したりしているようですので,地震による直接被害は小さくとも,間接被害は大きいと思われます。(River)

2013年3月16日土曜日

関地連研究発表会を行いました

 3月15日に関西学生地理学連合研究発表会が我が奈良大学で行われ京都大学・立命館大学・奈良大学の3校が参加しプレゼンテーションを行いました。
 1年間、奈良大学が主催校となり活動してきましたがこれで一連の流れは終わりです。来年度は立命館大学が主催です。
 地理学へのさらなる研究への探求と関地連のつながりがより深くなればと期待する次第です。


2013年3月4日月曜日

春合宿の写真と解説

2/27~3/2日まで小豆島に春合宿に行ってきました。
調査内容の個人的な目標はまだ決まってはいませんので軽く写真等をあげておきます。

写真①船上から眺める朝日
ジャンボフェリーの船上から撮影。坂手港に入る前です。6時頃ですね。
写真②寒霞渓
写真①の寒霞渓は小豆島の一番の名所・観光地でしょうか。今回の巡検では乗りませんでしたがロープウェーもあり紅雲亭から上がることも可能です。

あまり名所ばかり紹介していてはただの観光ブログになりかねないので個人で回ってみたところを。
写真③大角鼻灯台
写真③の大角鼻灯台。小豆島に2つある灯台の片方です。特に見どころはないですが海難の多発する海域であり交通の要です。この日はこの後に紹介する内海ダム再開発と沖之島がメインでしたが午後からはあいにくの雨。ずぶぬれになりながら原付で周りました。

写真④内海ダム再開発
写真④は内海ダムの工事の様子。たびたび訪れる水枯渇と雨による土砂災害を防止するために新しく建設されているものです。かなりの大規模工事のようです。

写真⑤沖之島
写真⑥沖之島のお墓
写真⑤沖之島は本島の100m沖にある小島です。人口60人で子供は今年中学校を卒業する子が一人とです。島には自動販売機も含めて飲食料を売るようなところはなく、公共施設もポストが一つです。また、島に渡るための渡船も一時間に一便程度でした。 若干気になったのは島の最高地点にあるお墓です。新しく整備されたように見えます。島の人口は減少のなか(ここ5年で19人減少)新しく整備しなければならないのでしょうか。
写真⑥坂手のマルキン醤油工場
坂手港からほど近い位置にあるマルキン醤油の工場です。道路をまたいで輸送用のパイプが伸びているのに萌えるのは私だけでしょうか?
写真⑦太陽の丘ピースパーク廃墟
寒霞渓から少しのところにある施設の廃墟?です。帰ってきてから調べてみたのですが1971年(S46年)に開園しオリーブ神殿なるものを併設していたようで2004年にレストランが休業しているので半分廃墟で間違いなさそうです。
若干バブル期よりも早いですのでリゾート法とは関係なさそうですが…

以上で報告を終わります。(Nakazi-)


2013年3月3日日曜日

 春合宿に参加してきました。と言いましても,私は個人的な都合で皆より一日早く入島し,二日間だけの短い巡検になってしまいました。それでも二日目の早朝には坂手港で皆を迎えることができ,少しは責任を果たせたかと思っています。
さて,コメントはさて置き,取り急ぎ,印象に残った風景をいくつかアップします。
 
主な巡検ルート(Yahoo地図Japan(ZWNRIN)から引用)

写真1は坂手港に入港するジャンボフェリーのようすです。最上階のデッキに立っている5名が我々のメンバーです。この瞬間がこれから始まる年間調査の本格的なスタートになりますので,毎年のことですが,ちょっと身震いするような気持ちのいい緊張感が走る瞬間です。

写真1.神戸三宮(01:00)-高松―小豆島坂手(07:10)便のジャンボフェリー

一昨年,われわれが高松で合宿を張ったとき,備讃諸島で瀬戸内海国際芸術祭が開かれていましたが,今年もまるで我々を待っていたかのように芸術祭が開かれます(写真2)。一昨年は30万人の見込み観光客だったところに95万人の参加者があり,2匹目のドジョウではないですが,大きな期待が集まっています。


写真2. タラップを降りる部員たちを迎える『瀬戸内国際芸術祭2013』の垂幕
  では,今回の主な巡検地を紹介します。

 私は仮のテーマを5つ持って参加しました。その1つが小豆島で最も有名な地場産業である醤油の醸造です。写真3は苗羽(のうま)地区の俯瞰です。あの有名なマルキン醤油は小豆島にあったんですね。企業城下町といっても差し支えないでしょう。町中が醤油の香りに包まれていました。醤油大好き人間の私にはたまりません。


写真3.丸金(マルキン)醤油の工場と苗羽地区のようす

 2つ目は,1974年と1976年に襲われた豪雨災害のその後のようすです。小豆島全体ではこの2つの災害で68名の犠牲者が出てしまいました。今回は1976年に大きな被害を出した橘地区を訪れました。現在のようすが写真4です。
写真4. 橘地区の復興住宅群と千羽岳
 
 ちなみに上流の砂防ダムのようすも見てきました。ブッシュをかき分けてダムの基部を確認していますと,たまたま通りかかった小豆島町の職員の方が不審に思われたのか,声をかけていただくことができ,現場を前にして興味深い話を聞くことができました。その詳しい内容は報告書に回します。ダムは3基確認でき(写真5),小さな堰堤は数えられないほどありました。

写真5. 最下流の砂防ダムと千羽岳
 
3つ目は,寒霞渓周辺です。ここは観光(写真6)もありますが,地形・地質面からと植生の垂直分布(写真7)について注意を払いながら巡りました。

写真6. 美しの原高原からみた寒霞渓の風景
  写真6.と7.だけではよくわかりませんが,気温や日照時間の気候以外に,地層によっても植生分布が変化しているようです。もちろん,地表水と地下水の影響も見られました。
一点不思議なのは,伝法川の源流水が白濁していたことです。これは夏にぜひ調べてみようと思っています。
 
 
写真7. 伝法川流域(中山地区)の山腹の垂直植生分布
 
4つ目は棚田100選(写真8)に選ばれている中山地区の土地利用と水利です。ここには農村歌舞伎の演舞場(写真9)がありました。また,弘法大師由来の湯舟寺という名水100選に選ばれた源泉をもつ寺がありました。
農村歌舞伎と棚田と水信仰との強いつながりを感じました。

写真8. 棚田100選に選ばれた中山地区の棚田のようす
写真9を撮影している後ろ側に神社があるのですが,小豆島の鎮守の森では照葉広葉樹のウバメガシが重用されています。
ここには昭和天皇が行幸されたそうでして,写真右側の建物に天皇が玉座された椅子が保存されていました。
写真9. 中山地区の農村歌舞伎演舞場
 
最後は冒頭に記した瀬戸内芸術祭です。この芸術祭には決まった会場というのはありませんので,島全体が会場となります。ちなみに棚田の中山地区では写真10のようなモニュメントが建設中でしたし,坂手港では写真11のような壁画を見ることができました。

写真10. 瀬戸内国際芸術祭にエントリーされた竹を使ったオブジェ(製作中)
 この壁画の良さは私には伝わってきませんでした。大作であることはわかりますけど。
写真11. 新築されている坂手港施設の壁画

本当はもう一つ,もっとも大切なテーマを持っているんですが,それを紹介しだすとキリがありませんのでカットです。

以上で紹介を終わります。(River)